2021年04月24日


武蔵御嶽神社サイクリング&ハイキング



昨年秋に秩父の釜山神社へ行きました。この辺りの神社はニホンオオカミの信仰があるということが分かりとても興味が湧いたので、他のオオカミ信仰の神社に行ってみようということになり、今回は武蔵御岳神社に行くことにしました。

今回のコースは青梅柚木苑地駐車場から武蔵御岳神社まで約10キロのコースですが、途中からは自転車で行くことができない道なので、自転車で走った距離は6キロくらいです。

ただ、6キロといっても侮るなかれ。とてもアップのきつい6キロでした。
以下はプロフィールマップです。


【プロフィールマップ】


をクリックするとその地点で撮った写真をご覧いただけます。



約3.8キロ地点(標高250m)

一の鳥居に着きました。ここから坂が急になります。
つまりは、御岳山のふもとということです。山全体がご神体ということなんでしょうね。












 


約4.6キロ地点(標高290m)
琴沢橋にやってきました。写真をご覧いただくとお分かりのように坂がほぼ真っすぐで巻いていません。しかも見た目とは違いとてもきついんです!たまりません!!
 














5.5キロ地点(標高407m)
二の鳥居に到着。ここはケーブルカーの駅があります。乗りたい誘惑に駆られますが当然乗りませんよ!
しかし、ここからの道(十里木御嶽停車場線)は道も細く、しかも歩行者が多いため自転車で行くと事故になりかねないので、ケーブルカー駅に自転車を止めて歩くことにしました。
ここからはハイキングです。














5.8キロ地点(標高454m)
なにやら不気味な名前の地点にきました。その名も「ろくろっ首」。お化けがでるのかと思いきや、案内板にはこのように書いてあります。

(引用はじめ)
 「ろくろ」は、細長い首が、左右に曲がっている、若い女性のお化けである。
 この付近の坂道は急で、左右に蛇行している。まるでお化けの「ろくろ」の首のように、曲がりくねっていることから、いつしか付近を「ろくろっ首」と呼ぶようなったと伝えられる。
(引用終わり)

曲がりくねった道は以下の地図をご覧いただければお分かりいただけるでしょう。















6.1キロ地点(標高501m)

今度は「うまたてば」に着きました。
ここにも看板が。この看板にはこう書かれています。

(引用はじめ)
 「たてば」は、休息所である。
参道は坂道が続くため、かつては数か所で、馬や籠を休ませながら、山上へ進んでいた。
 「ろくろっ首」付近は、特に急な坂道である。上がり終わった「たてば」で、人はもちろんのこと、馬も重い荷物をおろして一休みし、元気を取り戻してから、山上へ向かっていた。
(引用終わり)


要するに、休憩所ということですね。確かにこの坂は休み休み行かないと馬もバテます。















約6.6キロ地点(標高594m)
さて、とても急な坂道を歩いて上っていましたが、足がパンパンになり、ついにつり始めました。エアーサロンパスを塗りまくって何とかしのぎながら進んでいきます。そうすると、ケーブルカーの線路が見える場所にやってきました。
カラカラ音がするので待ってみると、ご覧の通り、ケーブルカーが上っていきます。
それにしても見てください。この坂道の角度を!めちゃめちゃ急でしょ?















8.6キロ地点(標高819m)
3キロほど歩いてようやく開けたところまでやってきました。
するととても趣のある住宅が目に入りました。
馬場家御師住宅(ばばけおしじゅうたく)という茅葺の住宅です。この建物は東京都の指定有形文化財に指定されているようで、調べてみると御嶽神社の宿坊だったそうです。そして、馬場家はかつて甲斐の武田氏の重臣だったそうです。現在はお茶屋さんになっているみたいですね。
















9.3キロ地点(標高853m)
この辺りで昼食をとってから、本殿へと向かいます。
ここからまた階段ですよ。トホホです。

 







ここからは階段で約100メートルほど上がります




 



10キロ地点(標高929m)
先ほどの鳥居から登ること1キロ。その間100メートル弱登りました。
そしてついに本殿へ。4月の下旬と言うのにしだれ桜が咲いていました。とてもきれいです。
そして、本殿からみる景色もなかなか素晴らしい。ご利益がありそうです。
ここで「大口真神」(おおぐちまがみ)のお札を購入。「大口真神」とはオオカミの神様のことです。


 







この狛犬はオオカミっぽくありません




4月下旬にもかからわず桜が咲いています




標高900メートルからの眺めです







さて、ここからは「大口真神」(おおぐちまがみ)様の像の数々です。
いろんなオオカミさんがいらっしゃいます。


 



普通のワンちゃんみたいな大口真神さんです。




この像が一番古そうです。釜山神社で見たのと同じ形をしています。




最近改築したのか比較的新しいオオカミ様です




 



こちらは番外編。
このお社は天瓊々杵尊(あめのににぎのみこと)を祭っています。ニニギノミコトはアマテラスの孫にあたりますが、このお社にはなぜかオオカミさまの代わりにブタのような像が・・・。
なにかと思い調べてみると東京都神社庁のホームページには「イノシシ」とありました。狛猪(こましし)というらしいです。どうも「猪との所縁は見当たらない」とのことで、とても珍しいもののようです。




珍しい狛猪(尻尾がくるんとしていてユーモラスです)










この狛猪さまがいる辺りに遥拝所(ようはいじょ)があります。
あいにく写真を撮り忘れてしまったのですが、遥拝所はちょっとしたお社があり、そのお社から美しい峰を望むことができるのです。
写真は武蔵御嶽神社のページをご覧ください。

どうですか?上記のページの写真でもお分かりのように、とても神々しい峰ではありませんか?こうしてみると、やはりこの辺り一帯の山々それ自体がご神体なのだということが分かります。
ここから男具那社(おぐなしゃ)がある奥の院を望むことができるのです。

上記のホームページによると、「現在社殿のある御岳山は、元来は奥の院を拝むための遥拝所だったという説もあります。」と書かれています。この件を読みとても納得です。あの神々しい峰をみれば、皆さんもこの説にきっと納得していただけることでしょう。おそらくこの説に間違いはないと思います。私もあの峰を拝み、なんとも言えないパワーをいただいた気がします。そして、何と言ってもあの険しい道を歩いてきたからこそ、なおさら尊い気持ちになるのでしょう。

とはいうものの、さすがに疲れ果てたので、帰りはケーブルカーに乗って帰りました!!ケーブルカー駅の売店で買ったお団子も食べてとてもよいお参りでした。

 



撮影日:2021年04月24日
iPhoneSE2


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